2018年08月09日

お父さん

最近は観劇の記録が主でなかなか触れることはなかったのですが、父は昨年6月から病院で生活(治療ではないのでこんな書き方になりますが)していました。

先月末、住み慣れた(?)病院を離れ、ちょっと遠い病院に転院せざるを得なくなり、また同時期に母が入院、手術を受けなければならなくなりました。
この一年あまりの日々、母が入院中の父のもとを訪れなかった日はたった一日。
病院の玄関で介護タクシーに乗せられた父の手を病院の寝間着姿の母が強く握って「お互いに頑張ろうね」…って、それが今思うと二人の最後でした。
二週間も離れたのは、きっと二人が結婚してからも初めてだっただろうな。

母は、一日も早く退院して父に会いに行くためにリハビリを頑張りました。その成果を父に話すととても嬉しそうでした。本当に母の回復を喜ぶ気持ち、そして早く回復して会いに来て欲しい気持ちがあったと思います。

私も母に代わってちょっと遠い父の病院まで、週末には顔を見に行くようにしました。仕事が終わってから足を運んだこともありました。寂しがりの父が寂しくないように…。

二人で長い時間、いろいろな話をしました。
親戚の話、父の若い頃の話、ニュースの話、天気の話…。
最後に二人になったとき、父は今の私の生活が幸せであることを「本当によかったね」としみじみ言ってくれました。私は「うん」としか返せなかったけど、本当は「ありがとう」と言わなきゃダメだったんだなぁ…。

帰りにはいつも通り「また来てね」「また来るよ」とハイタッチをして。

その二日後、父はちょっと遠い病院で、私達が駆けつける間もなく、一人で旅立ってしまいました。

元気になった母に会わせたかった。
せめて私が看取ってあげたかった。
お父さん、ごめんね。お疲れ様。
posted by Madam.LI at 03:49| 神奈川 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする